予防接種とは
当院は予防接種として、成人及び小児に以下のワクチン接種を行っております。
- インフルエンザ
- 肺炎球菌
- 日本脳炎
- B型肝炎
- 子宮頸がん
- MR(麻疹・風疹)
- 2種混合(ジフテリア、破傷風)
- おたふく
- 水痘
- ヒブ
予防接種は、人の免疫機能を利用することで感染症の予防に効果を発揮するとされるワクチン(感染症の原因とされる各種の細菌やウイルスの病原性を弱める、もしくは無毒化してつくられた薬剤)を体内に注入することで、ある特定の病気に対する抵抗力(免疫)をつけるために行われます。
効果としては、接種することにより当該感染症にかかりにくくなるほか、もし感染して発症したとしても重症化のリスクは軽減されることが期待できます。また予防接種は個人の身を守るだけでなく、接種を受けられない方に感染させないようにする(感染症の流行の阻止、集団免疫)という目的もあります。成人に対する主なワクチンは、以下のとおりです。
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンとはインフルエンザウイルスに感染(主に飛沫感染や接触感染)して発症する呼吸器感染症がインフルエンザです。同ウイルスは人に感染するタイプとして主に3種類(A型、B型、C型)あるのですが、なかでもA型は爆発的に流行するタイプであり、また変異が激しく、A香港型やAソ連型など細分化するようになります。B型につきましてはA型ほどではなくても比較的流行するタイプです。またC型は流行することはありません。そのため、インフルエンザワクチンの多くは、3種類(A香港型、Aソ連型、B型)のウイルスに対して免疫を作る抗原が含まれています。
なお同ワクチンにつきましては、例年日本で猛威をふるうインフルエンザの時期が12月~翌3月頃であること、また1回の接種による持続期間が約5ヵ月、接種後に効果が出るまでに約2週間かかることなどから、12月中旬頃までに受けるのが望ましく、この時期であれば高い効果が期待できます。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンとは主に病原微生物(細菌やウイルス)が肺に感染することで、炎症が起きている状態が肺炎です。この肺炎は、日本人の死亡原因の第5位(厚労省:平成29年(2017)人口動態統計(確定数))となっており、そのうち同疾患で死亡する97%以上の方が65歳以上の方であるとされています。また、成人の方が発症する肺炎の20~40%は肺炎球菌による感染が原因となっていることから、各自治体では高齢者の肺炎球菌ワクチンの予防接種を推奨していて、和泉市でも定期接種として費用の一部が助成しています。
なお和泉市の場合、定期の予防接種の対象となる方は、過去に一度も肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)の接種を受けたことがない方で、当年度3月31日現在で、65、70、75、80、85、90、95歳、100歳と100歳以上となる方です。また、60歳以上65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器または免疫の機能などにより、身体障害者手帳1級相当の方も対象となります。
*和泉市の高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種につきましては、和泉市の公式HPをご覧ください。